見える空を越えて

和暦新年早々に決して笑えないミスに関わった。記憶力に自信の無いなか経緯を思い出すのに苦労する。同じ事を繰り返さない為にたいそう海馬をめぐらせ迷子になった。

さてその後、誰にも見えない様な些細な業務の取り組み方が変わった。自身の瞬間瞬間の取り組みが見えたからだ。その細かな部分を変えてみる。コアを目指す様に。変わる工夫は面白いものだ。

気を張って過ごした数日間が終わり、本日は正真正銘の休暇。
何もしない、予定を入れないと決めたら傾聴の申し込みも無く 与えてくださった今日を満喫している。

浅炒り玄米スープをストーブにかける。暫くすると香ばしい香りが充満して心地よい。ゆっくり飲みながら好きな本やら書きかけのノートを積む。
結局、書きかけのままでノートは仕舞われるだろうが。
再読したいと積まれる本はこれ。佐治晴夫著「からだは星からできている」137億年前、宇宙は始まった。そのときの”光”があなたの中に今も輝いている。というキャッチフレーズだけで幸福感が湧いてくる。
人の体も壮大な自然風景もどこかで繋がっている。
体を構成しているすべての物質は、星が光り輝く過程でつくられその星が超新星爆発で終焉を迎え宇宙空間に飛び散った、その「かけら」です。・・・と仰るのは理学博士の佐治晴夫氏。

だから今、この地上から空を見上げ、目に入る空を越えて宇宙を感じ、星を巡り地球に戻り、その末に地上の草花に思いを寄せる行為で、やっとこさ ここまで生きてこれた私の事を理解してあげられる。
ここに存在するだけで感謝です。わたくしに出来る事を出来る分だけ。精一杯生きていこうと誓いたい。
黄鶯見睆(うぐいすなく)